Google Workspace騒動②

 取り敢えず、レジストラを Google Domains に変更し、DNS を Google Domains に預け、メールの転送設定まで済ませました。gmail に転送することで、VPS に障害が発生しても受信は OK となります。

 次に、暫定的に VPS でメール送信を受けるよう設定しました。転送先の gmail でも、“他のメールアドレスを追加”の設定から、VPS の MTA を追加登録し、そちらの送信者を名乗るようにしました。設定後、念の為送信テストを行いましたが、想定した送信パターンは以下の2つです。

  1. MUA(Thunderbird) → MTA(gmail) → MTA(VPS) → MTA(送信先) → 送信先のMUA
  2. MUA(gmail) → MTA(gmail) → MTA(VPS) → MTA(送信先) → 送信先のMUA

 どちらもきちんと送信できたのですが、ヘッダーをチェックすると妙な違いがあります。不思議なことに、1 のケースは MTA(VPS) を経由していないのです。つまり、

 MUA(Thunderbird) → MTA(gmail) → MTA(送信先) → 送信先のMUA

となっています。もしかしたら、gmail の“他のメールアドレスを追加”はいらなかったのか?と思い消してみると、やはり送信できません。MTA(VPS) の認証だけ利用しているのかな? と思い試しに MTA(VPS) である postfix を一時的に止めてみると… なんと送信できます。

 と言うことは、1 のケースでは“他のメールアドレスを追加”の設定がきちんとされていれば、MTA(VPS) と認証等の通信を、少なくとも毎回行うことはないようです。ならば、万一 VPS に障害が発生しても、運が良ければメール送信は可能な気がしますから、当面はこれで運用しようと思います。

Author: wing