YAMAHA MSP3A レビュー その3

 あれから音の変化はなく(感じず?)、ほぼエージングは終わったと見て良いと思います。やや高音がきついのは相変わらず、と言いたいのですが、耳が慣れ始めているのであまりきつく感じなくなってきた気もして、これ以上客観的な判断は難しいかも(イヤモニ等で耳をリセットすれば良いのでしょうけども)。いずれにしても、実用上問題になるほどではないということですね。

 また別件で、もう少しこうだったらなぁ、と思う点があります。それはトーンコントロールです。MSP3Aのトーンコントロールは以下の仕様です。

  LOW:  -3.0dB~+3.0dB @100Hz
  HIGH: -3.0dB~+3.0dB @10kHz)

もう少し補正レンジが広かったら、例えば-6dBまで下げられたら便利かなと思うことがあります。一般的なプリメインアンプは±10dB程度補正できるものが多いので、それと比べると少々補正範囲が狭いのです。特にMSP3Aは小型の分色いろなところに設置できるので、私のように無理やり押し込んでしまうと、低音が変に響きすぎるなんてことが起こりやすいのではないかと思うわけです。

 もっともソースをPCから出している場合などは、高音質のグラフィックイコライザが使えたりするので、大きくいじるならそっちを使ってね、内蔵トーンコントロールは、あくまで微調整用だよ、ということなのかもしれませんね。MSP5なんかはもっと段階的にしか補正できませんから。

Author: wing