Google Workspace騒動①

 ついにといいますか、無料版の Google Workspace が終了となります。終わると色々困る人がいるわけですが、私も含め周りで困ったのは、独自ドメインの gmail 収容でした。簡単に言うと、独自ドメイン宛のメールを gmail と同様に扱えた(送受信できた)わけです。つまり、自前でメールサーバを構築しなくても、MTA や IMAP/POP の機能を Google Workspace に受け持ってもらえた上に、Web ベースでも gmail と同じ UI でメールを扱えたのです。よって、これら機能の引越し先を考えねばならなくなりました。

 手段として、ぱっと考えつくのは、以下の方法でしょうか?

  1. 自前でメールサーバを構築する
  2. 他の同様のサービスを探す
  3. 有料版 Google Workspace に移行する
  4. 諦める(マテ

 1 は、実を言うと簡単です。というか、現在は Google Workspace を解約し、暫定的にこうなっています。私の場合いくつかドメインを所有しており、メインのメールは自前のメールサーバで運用しているので、Google Workspace で運用していた独自ドメインを引っ越すだけです。ならそれで良いのでは? とも言えるのですが、わざわざ Google Workspace で運用していたのは、バックアップとしても使っていたからです(ですから、4 のように諦めて、バックアップ用の gmail アカウントを作っても、良いと言えば良いのですが、せっかく独自ドメインがあるのに面白くはありませんよね)。

 2 は、色々な方法があって、皆さん模索しているようです。例えば、apple の iCloud+ に収容したり、Google Domains のメール転送機能+SendGrid の合せ技等色々ありますが、それでも無料で済ますのは難しいようです(iCound も Google Domains も少し費用が発生します)。ここでのポイントは、送信時に独自ドメインできちんと送信できるかです。適当に送信すると SPAM 扱いされかねません。

 3 は、ちょっと厳しいです。Google Workspace は、そもそも個人利用は考慮されていないようで、1 アカウントでも月 680 円かかります。個人向けプランの登場も期待しましたが、そこまでやる気は無いようです。また少し手間はかかりますが、この費用なら安い VPS でメールサーバを構築できます。迷惑メール対策やメールボックスの容量を考えると有料版も意味がありますが、もし 1 アカウントで済まなくなった場合は更にコスト面できつくなります。

 現在、暫定的に 1 を採用しましたが、バックアップにはならないので、2 の方法を模索しています。Google Domains でメールを gmail に転送・受信するのは、どのみちドメインの維持費用がかかるのを考えると良い方法です。転送以外に、DNS サーバを提供してもらえるのも良い点です。問題は送信です。SendGrid の無料版を使えばきちんと送信できますが、いつまでも無料版があるとは限りません。Dropbox は端末数等どんどん制限が厳しくなったり、Google Workspace 無料版は終了したりと、最近の傾向として無料サービスは当てにできない気がします。少々面白くありませんが、送信のみ gmail で済ませる等もう少し模索する必要がありそうです。

Author: wing